テスラモデル3を購入後、実際にEV補助金の申請~補助金が振込まれるまでの流れを時系列でまとめてみました。
補助金申請から振込み完了まで半年前後はざらなので、審査落ちや書類不備で不安のある方も多いと思います。
実際に、補助金の窓口に電話で問い合わせた内容も記載しているので参考にしてください。
モデル3購入時に使えるEV補助金額(2022年版)
モデル3に適用されるEV補助金は大きく分けて2つ。
- 国(経済産業省):65万円
- 都道府県(市町村含む):45万円※
※東京都の補助金を適用した場合
国のEV補助金は誰でも一緒ですが、都道府県/市町村の補助金は自治体によって金額も条件も異なります。
自治体別の補助金はコチラを参考にするといいですよ。
ちなみに、自治体の補助金だと車の名義が個人と法人で金額・条件などが違うので注意しましょう。
対象となる補助金(国)
令和3年度補正予算(2021年) | 令和4年度当初予算(2022年) | ||
予算額 | 375億円 | 155億円 | |
基本 | 基本 | 基本+条件付き | |
EV | 40万 | 65万円 | 85万円 |
軽EV | 20万 | 45万円 | 55万円 |
PHEV | 20万 | 45万円 | 55万円 |
FCV | 225万円 | 230万円 | 255万円 |
超小型モビリティ | 25万円(個人) 30万円(サービスユース) |
25万円(個人) 35万円(サービスユース) |
35万円(個人) 45万円(サービスユース) |
安全運転支援技術の追加補助金 | – | – | プラス最大10万円 |
充電 | |||
V2H充放電設備 | – | 上限75万円(設備費) 上限95万円(工事費) |
|
外部給電器 | – | 上限50万円(設備費) |
現状は補助金予算は2つあります。
- 令和3年度補正予算:令和3年11月26日以降に車両登録・届出した場合
- 令和4年度当初予算:令和4年2月19日以降に車両登録・届出した場合
去年の予算が余ってるから、そっちも使ってね!って感じ。モデル3は令和3年補正と令和4年当初で25万円も補助金額が違うので令和4年度当初予算の方を選びましょう。
補助金は予算がなくなり次第終了なので、早いに越したことはありません。
補助金制度はあるけど、モデル3は対象とならない案件
一見、「おっ!これモデル3も使えるんじゃね?」ってなる補助金もありますが、残念ながら対象外なので解説しておきます。
電力を取り出せる車両【プラス20万円(条件付き85万円の方)】
- 車両コンセント(1500W/AC100V)から電力を取り出せる供給機能がある車両
- 外部給電気やV2H充放電設備を経由して電力を取り出すことができる車両
モデル3を含むテスラの車すべてどちらの条件も満たしていません。
①は家庭でよく見かけるコンセントのこと。モデル3にUSB-Cタイプとシュガーソケットのみなので対象外。
②はモデル3から家へ電力を渡すことができるかって意味で、これも対象外。
安全技術の追加補助金【プラス最大10万円】
- 高精度な位置特定技術
- OTAによって運転自動化システムの安全性確保に資するアップデートができる機能
- 路車間・車車間通信機能を備えていること
これは②だけクリアなので、補助金の対象外になります。
①は高度なGPSを用いた機能なのでモデル3には備わっていません。
日本の測位衛星「みちびき」を使った高精度のGPS機能を使用した車のみが対象みたいです。
③は車同士が無線通信ができる機能で、モデル3にはついていません。
現在、開発が進められている「安全運転支援」のための通信技術のようですね。
引用:車車間通信/路車間通信(インフラ協調システム、ITSコネクト)
V2H充放電設備【上限75万円(設備費)|上限95万円(工事費)】
モデル3を含むテスラ車両はV2H(車から家に電気を渡す仕組み)に対応していないので対象外。
外部給電気【上限50万円(設備費)】
これも車の電力を取り出す装置(機能)なので、テスラのすべての車両が対象外になります。
補助金の申請から振り込まれるまでの流れ
管理人が実際に補助金申請から振込まれるまでのざっくりとした流れが以下。
- 納車
- テスラから補助金関連の情報が届く
- 電気プラン変更して契約書類を貰う
- 書類をすべて揃えて郵送
- 審査中
- 審査完了からの振込み確認
ちなみに、補助金を受けるのに条件として
- 電気プランの変更(再エネ100%電力調達)
- 車両や設備の一定期間の保有
- 実態調査へのモニターとしての参画(アンケートに答える)
上記3つを約束しないと行けないので、ここら辺はしっかり把握しておきましょう。
実態調査へのモニター(アンケート)とかどうせ緩いやつでしょ?って思うかもしれませんが、ちゃんと答えないと、がっつり督促がくるので気をつけましょうね。
① 納車
申請は納車された後でないと、書類が揃わないので、とりあえずここが補助金申請のスタート地点。
管理人は納車後1ヶ月くらいは放置していたくらいなので、申請期限が近くない限りにはそこまで焦らなくても大丈夫かと。
「早めにやっとかないとな~」とは思っていましたが、先送りにしてました。
② テスラから補助金関連の情報が届く
納車から1ヶ月経過したくらいに補助金関連の必要書類や手続方法などネットで調べだしました。
調べていくと、ディーラー側(テスラ)から貰わないといけない書類がいくつかあったので、ここでテスラの営業さんにメール。
すると、「CEV補助金申請手続きのご案内」というメールとともに申請書類から手続きの方法の流れまで一式が届きました。
てっきり補助金関係は自力で全てやるものだと思い込んでいたんですが、こで初めて、テスラ側がサポートしてくることを知りました。
ただ、自分がメールしないと忘れてた??のような返信だったので、今思えば納車後すぐに補助金関連の書類がほしいという連絡をテスラサポートに入るのがベストだと思います。
とはいっても、必要書類を揃えてくれるだけで、申請自体は自分で行います。
こんな感じで、「自分でやる事」「テスラ側がやってくれる事」を教えてくれるので、基本的にこれにそって書類を集めて手続きを進める流れですね。
書類の書き方(記入例)なんかも一式用意してくれているので、テスラ側が送ってくれたメールの中身を読むだけで申請まで余裕だと思います。
管理人の場合、法人名義なので必要書類が少し多いですが、個人だともっと少ないはずです。
③ 電気プラン変更して契約書類を貰う
EV補助金を受けるのに「再エネ100%電力メニュー」という電気プランに変更しなければなりません。※すでに該当するプランの人は大丈夫です。
これがEV補助金貰うのに唯一自分で集めないといけない書類。
管理人の場合は中国電力で契約していたので、WEBの管理画面から再エネ100%電力メニューにあたるプランに切り替えるだけで変更完了でした。
メールで契約締結の書類が届くので、これで必要書類ゲットです。
- メニューの名称
- 提供事業者
- 契約者名
- 供給している住所
この4項目がわかる書類であればOKなので、契約書などに上記4つがなければ、サポートに連絡して発行してもらいましょうね。
④ 書類をすべて揃えて郵送
テスラ側が発行してくれた書類を記入し、全ての書類が揃ったら、指定の送付先に郵送します。
テスラ側がくれる書類は全てPDFファイルなので、管理人は全て印刷したあと筆跡した書類を封筒に入れて郵送しました。
現在(経済産業省のEV補助金)だと、WEBで手続きもあるようですが、郵送の方がスムーズだと思います。
⑤ 審査中(管理人の場合は2ヶ月位)
申請したから補助金が振込まれるまでかなり長いです。
管理人で申請後約5ヶ月くらい。
- 書類郵送日が2021年5月10日
- 振込完了日が2021年10月14日
申請の状況は一般社団法人次世代自動車振興センターのWEBサイトで、申請したナンバープレート情報を入力すると把握できます。
書類を郵送した後、申請期限と書類不備の心配があったので、EV補助金の窓口に電話してみました。
管理人「申請期日が近いですが、書類不備があって再送した日付がその申請期限を過ぎた場合でも大丈夫ですか?」
窓口「書類不備などあったら、こちらから連絡するので、そういった問題はありません。」
こういった回答だったので、期日内にとりあえず郵送してしまえば、書類不備によって除外されることはないようです。
⑥ 審査完了からの振込み確認
申請して2ヶ月後くらいにチェックした時のスクショ。
この時点で「4ヶ月くらいかかる」というアナウンスがあったので、気長に待つようにしていました。
数カ月間も放置されるので、審査状況の確認も忘れているさなかに書類が到着。
ここで審査が通ったことも、振込予定日も知らされた感じ。
補助金が振込された後は審査状況もきっちり切り替わっていました。
まとめ
とりあえず、モデル3を納車された方はテスラ側に「補助金手続きを行いたい」という旨を連絡しましょう。
それが一番手っ取り早くスムーズに補助金を受ける方法だと思います。
他に国内ディーラーだと、もしかすると営業さんが手取り足取り丁寧に教えてくれるのかもしれませんが、テスラは良くも悪くもその辺はドライな感じなので、肝に銘じておきましょうね。